小西製あん所のあんは、保存料や添加物を加えずに作ります。たとえばつぶあんなら、小豆に砂糖と塩が基本。用途によって、砂糖の種類をグラニュー糖や三温糖などに替えたり水飴にすることもありますが、材料はいたってシンプル。あんとなる素材の風味を大切に作っています。
素材に向き合って作る私たちのあんのこと
小豆をはじめとしたあんの材料は、産地やその年の作柄だけでなく、天気や湿度でも日々変化します。その状態を見極め、水の量や釜の火加減を微調整するのもあん職人の技のひとつ。
練りあげのときには、小豆や豆の量、砂糖の配合、水分量、甘みを引き出すための塩等々、安心して口にできる品質とおいしく食べていただくためには、一切の妥協をしません。
スパウトパウチの『あんマルシェ』、和菓子用、パン用、半生菓子用などお客様のご希望に応じて、糖度やあんのかたさ、色味をそれぞれに加工しやすいよう細かく調整しています。
アルプスの天然水で炊き上げます
あんづくりには、素材はもちろん豆の炊き上げに必要な水のよしあしが味を左右すると言われています。小西製あん所のある長野県飯田市は、古くから茶の湯の盛んな山紫水明の城下町。中央アルプスの豊富な伏流水をたっぷり使って作っています。
世界に誇るヘルシーフード
和菓子から、おはぎやお汁粉といった日常のおやつまで、あんは長い間日本人の身近な食材として愛されてきました。甘いもの=カロリーが高くて体に悪いのでは…そんな心配をする方も多いようですが、あんは食べ過ぎなければカロリーも高くありません。
原料の小豆は食物繊維や鉄分、カリウム、ビタミンなど栄養の宝庫。ポリフェノールは赤ワインの2〜3倍。あんは世界に誇るヘルシーフードでもあるのです。